- いまの職場や仕事に不満があるので自分で独立起業して事業を始めたい
- 一旦転職して将来の起業のためにスキルや経験を積んだほうがいいのか
- 起業はしたいが不安なので転職したほうがいいのか迷っている
このような悩みを抱えているあなたへ。
転職、起業それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらがベストな選択肢か一概には言えません。
重要なのは自分がどう人生を生きたいのか。それに合った選択をすればいいと思います。
とはいっても、決めきれないので迷っているんですよね。
というわけで、ここでは40代で起業したわたしの経験をもとに、転職、起業のメリットやデメリットの紹介、わたしなりのアドバイスを書きたいと思います。
ぜひ一度きりの人生を後悔しないよう、じっくり考えてみてください。
転職か独立起業どちらを選ぶべきか?
最近では会社に囚われず自由に働けるフリーランスになる人が増えています。
自分の好きなことを自由な時間に好きな場所で働けることから、憧れる人もいるでしょう。
またやりたいことのために起業して夢を叶えたいと思っている人もいるかもしれません。
ですが、起業はメリットばかりではなくデメリットやリスクもあります。
SNSなどでキラキラした起業家の投稿を見ると憧れるかもしれませんが、実際に起業して事業を継続するためには、地道に泥臭く頑張らないと無理です。
表面の楽しそうなところだけをイメージしていたら危険です。そんなに簡単な話じゃありませんから。
いっぽう転職にもメリット、デメリットがありますので、自分にとってどちらが合っているのか、後悔しない人生を歩めるのかじっくり考えたほうがいいです。
これから、転職と起業のそれぞれのメリット、デメリットを紹介するので、自分にとって何がベストなのか参考にしてみてください。
転職をするメリットとデメリット
まずは、転職のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
会社員なので起業よりは職を失うリスクが低い
転職の一番のメリットは、サラリーマンの特権である会社に守ってもらえることです。
まぁ今の時代、終身雇用も崩壊し定年まで安泰とは言い切れませんが、起業して自分で事業をするよりは雇われていたほうが職を失うリスクは低いでしょう。
会社のお金で勉強できる
会社にいると個人では経験できないような体験をたくさんできます。
ビジネスモデルが完成されているので、事業の流れや取引先とのやり取り、会社のリソースを使って学習など、お金をかけずにたくさんのことが学べます。
起業に対して知識や経験が不安だと感じるなら、そこを満たせる企業に一旦転職してスキルアップを狙うのも一つでしょう。
現状の不満を解消できる職場に移れる
転職を検討しているということは、少なからず今の仕事に不満があるからですよね。
それが給料なのか、スキルアップなのか、働き方なのか。
転職先は自分で決めることができるので、その不満を解消できる企業さえ探して入社できれば、満足いく働き方はできるでしょう。
保証が手厚い
事業主よりも会社員のほうが補償は手厚いです。
年金、健康保険、労災、退職金など。
国や会社が守ってくれるので、安泰を選びたいのであれば会社員を続けたほうがいいでしょう。
サラリーマンと個人事業主では、社会保険も年金も種類が異なります。詳細はこちらの記事をご覧ください。
転職に失敗する可能性もある
転職できたとしても、その職場に満足するとは限りません。
入社したけど思っていた仕事内容と違う、人間関係がストレス、残業が多いなど。
入社してみないと分からないことも多いので、転職できたからと言って成功とは限りません。
そこでずっと働き続けたいと思えて始めて転職成功です。
会社に雇われる人生は変わらない
転職と起業の一番の違いは、人に雇われるかどうかです。
転職の動機がサラリーマンとしての働き方の不満なのであれば、転職しても変わることはありません。
先輩や上司、社長の言うことは聞かないといけないし、会社の就業規則も守らなければなりませんからね。
人間関係の悩みが出る、自分の好きなように働けないのはデメリットでしょう。
ある程度、先の人生が見えている
これは人によってメリットかデメリットか分かれそうですが、サラリーマンだとある程度先の人生が見えます。
あと何年働くのか、生涯の年収、自分がその会社で成長できるスキルなど。
ある程度わかるので、それを安定を想う人もいれば、決まった人生にがっかりする人もいるでしょう。
ちなみに、わたしはガッカリする派だったので起業を選択しました。
起業するメリットとデメリット
起業のメリット、デメリットについて見ていきましょう。
自分の好きなように働ける
起業の一番のメリットは、自分で自由に働き方を選べること。
どういったサービスをいくらで売るのか、全部自分で決めることができます。
また何時に起きようが、平日に休もうが自由です。
サラリーマンのように8時~17時と拘束されることがありません。
経営者になると自分がすべてを決める責任者になります。何でも自分で思うようにできる点が一番のメリットでしょう。
自分次第でいくらでも稼げる
起業して事業主になれば収入の上限はありません。
サラリーマンだと生涯年収がある程度決まっていますが、自営業なら自分の頑張り次第で高収入を狙えます。
リスクを取る分、リターンも大きいのが起業の魅力の一つでしょう。
同僚や上司とのわずらわしい人間関係がない
起業して個人事業主になれば社員はあなた一人です。上司もいなければ後輩もいません。
これで人間関係に悩まされることもなくなります。
法人化して社員を雇えば、これまでとは違った人間関係に悩むかもしれませんが、雇い主になるため自分でコントロールはできるでしょう。
収入がなくなる、借金を抱えるリスクがある
起業の一番のデメリットは、すべてが自己責任ということ。
売上がつくれなければ給料はゼロですし、大きな投資をして失敗すれば借金を抱えるリスクもあります。
転職か起業で迷う人のほとんどは、ここが引っ掛かっているのだと思います。
サラリーマンよりもらえる年金が少ない
会社員は厚生年金、個人事業主だと国民年金になり、支払う額ももらえる金額も違います。
会社員よりももらえる年金は少ないので、別途老後の貯蓄等はやっておく必要があります。
社会保険料は全額自己負担
会社員は健康保険、個人事業主だと国民健康保険になります。
実は会社員だと会社が支払金額の半分を負担してくれているのですが、起業すると全額自己負担になります。
自分が後悔しない選択肢は転職と起業どちらか?
転職と起業それぞれのメリット、デメリットを紹介しました。
それぞれ働き方がまったく異なるので、どちらがベストなのかはその人によって違います。
どちらを選択するかは、将来自分がどう働きたいのか、自分の気持ちに素直になるのが一番です。
給料や上司への不満が大きいのであれば、起業しなくても転職で問題ないでしょう。
企業に勤めていていてはできないことをしたい、自分で事業を起こしたいのであれば、起業がいいでしょう。
一旦、自分の気持ちを整理してみて、どちらを選択すべきなのかじっくり考えたほうがいいです。
まずはそれをはっきりさせて、それをするためにはどういったリスクがあるのか、それを解消するにはどうすればいいのか、考えてやっていくしかないと思います。
起業への思いが強いがどうしても踏み切れない場合
悩んだ結果、転職すると判断したのであれば、転職先を探せばいいでしょう。
起業を選んだのであれば、それに向けた準備をすればいいと思います。
しかし起業は転職と違ってリスクがあります。
そのため起業への思いはあるものの、なかなか行動に移せない人もいるでしょう。
その場合、どうすればいいのか?
独立するための転職をする
すぐに起業する自信がないのであれば、スキルアップや経験を積むために転職をするのも一つです。
転職したからと言ってずっとサラリーマンを続けなければならないわけじゃないので、起業の知識や技術が学べそうな企業に転職して、頃合いをみて起業しても良いでしょう。
その際、だらだらとサラリーマンを続けても意味がないので、期限を決めて集中的に学ぶ環境を作るのがおすすめです。
副業で事業を始めてみる
副業として事業を始めてみるのもおすすめです。今は副業解禁の企業も増えていますからね。
これなら会社からの給料はもらえるので収入の心配はなくなります。
ただそれだけ労働時間は増えるので、体調管理は重要です。
独身で若ければある程度リスクを取っても行動できますが、家族持ちで年齢も40代以降ならいきなり会社を辞めずに、この方法を取るのが個人的にはおすすめです。
転職か起業が迷ったわたしの決断方法
最後に40歳で起業の道を選んだわたしの経験談を紹介しておきます。
わたしはどのようにして選択をしたのか。転職か起業で迷っているあなたの参考になれば。
起業するために必要な準備を時間をかけてやった
わたしは30代後半で、あと20年以上定年まで今の仕事を続けることに明るい未来を想像できませんでした。
また決まった時間に出社して、決まった時間に退社する。こういったサラリーマンという働き方にも不満がありました。
だから転職してもサラリーマンに変わりはないので、起業したいという思いが強かったです。
でも、そう思ったのは30代後半。子供もいるし住宅ローンもあるのでリスクが高いのは分かっていました。
でも起業への夢は諦めきれなかったので、起業することを前提になるべくリスクを減らす方法を考えて実行してきました。
それは、
- 1年間無収入でも生活できる貯金をする
- 副業で収入の柱を作っておく
こと。
この2つを実践し、それができたら起業すると決めました。
で、2年かかりました。
だからあなたも起業への夢が捨てきれないなら、不安に思っているリスクを減らすためにどうすべきか考えて行動してみてください。
またいきなり起業しなくても、サラリーマンやりながら副業でも良いと思うんです。
それで軌道に乗ってきたら独立するでも。
転職か起業か迷っている時点で、起業への夢はあるはず。
だから、あとは起業するためにはどうすべきか、考えて行動を起こしてみてはどうでしょうか。
生死にかかわるような失敗でなければ、何度でも挑戦できます。一度転職、起業したからといって、ずっとその生き方をしなければならないわけじゃないので、自分が後悔しない選択肢を優先すべきかなとも思います。
起業したいけど行動できない、相談したいという方はこちらをご覧ください。
起業したいけど何をしていいか分からない
自由な働き方ができるフリーランスに憧れている
このようなへ経験談を書いています。
わたしは30代後半から40代に差し掛かり、これからの働き方に明るい未来を見出せずにいました。
それで転職ではなく脱サラして起業する道を選んだのですが、たくさんの疑問や悩みを相談できる人が周りにいませんでした。
もし身近に話を聞いてくれる経験者がいたらどんなに心強く、そして遠回りをせずに済んだのだろうと思います。
そこで同じような悩みを抱えている人のため、自分の経験を活かせるnoteを書きました。