個人事業主になるにあたって必要なホームページ。
ネット時代の今、ホームページがないのは自分を知ってもらうきっかけを逃しているのと同じ。非常にもったいないです。
でも、どうやって作ったらいい?誰にお願いすればいい?
など疑問もあると思います。
ここでは個人事業主がホームページを作るのにおすすめの選択肢や制作にあたっての注意点やアドバイスを紹介します。
これから起業する人、個人事業主だけどホームページはこれから作るって人はぜひ参考にしてください。
個人事業主にホームページが必要な理由
個人事業主になるのであれば今の時代ホームページは必要不可欠です。
私自身の経験からホームページが必須である理由とメリットを紹介します。
新規顧客の獲得に役立つ
実はわたしが最初に仕事の依頼を受けたのは、知り合いなどではなくホームページから問い合わせのあった新規のお客様です。
わたしが住む宮崎県ではなく、福岡県の方から問い合わせがあり仕事を受注しました。
その人はGoogleで悩みを検索したら、わたしのホームページがヒットしたらしく、そのまま問合せしてくれたんですね。
それからもホームページを見たという問い合わせはいくつもあります。
このようにホームページきっかけで仕事につながっている事例はたくさんあります。
やはりインターネットでつながっている人に、自分の事業を発信できるホームページは必須でしょう。
相手に自分を知ってもらえる、アピールできるので信頼が得られる
ホームページは自分がどんな事業をしており、どんな人間であるかを伝えられる有益なツールです。
- 税理士、社労士
- ヨガインストラクター
- スポーツトレーナー
- コンサルタント
- 占い師
- Webデザイナー
- プログラマー
- ITエンジニア
個人事業主といってもさまざまな職業がありますが、個人で仕事をするうえで大切なのが、自分という人間を知ってもらうことです。
わたしが個人事業主になって感じているのは、信頼や人間性で仕事を依頼してくれる人が多いということ。
こちらが自分の事業内容、実績、スキル、人間性を公開しておくことで、相手はあなたがどういった人間かを知ることができます。
それを伝えるツールとしてホームページは必須です。
SNSだけだと十分にアピールできない、検索エンジンからの問い合わせがこない
補足ですが、ホームページを作らずにSNSで十分という人もいます。
しかし、FacebookやTwitter、インスタグラムなどのSNSだけでは十分に事業内容を伝えることが難しいです。
またSNSだとGoogleやYahooなどの検索エンジンにはヒットしないので、そこから流入してくる顧客を獲得できません。
もちろん飲食店など食べ物の写真を撮ってインスタにアップするなど効果的な使い方もできるので、ホームページとSNS両方を一緒に活用すると良いですね。
自分の代わりに営業をしてくれる
個人事業主はあなた一人で営業から経理まで何もかもやらないといけません。
だからそれだけ業務の時間配分や効率化が求められます。
ホームページを作っておけば、営業マンを一人雇ったことと同じような意味を持ちます。
自分の代わりに24時間365日あなたの事業を宣言してくれるんですからね。
このように個人事業主がホームページを持つことには、たくさんのメリットがあるのでおすすめです。
どうやって作る? 個人事業主におすすめのホームページ作成方法とは?
では、実際にホームページを作ろうと思ったとき、どうやって作るか?
選択肢は3つあります。
- 自分で作る
- Webに詳しい知り合いにお願いする
- 専門業者に依頼する
自分でホームページを作るメリット・デメリット
まず1つ目が自分で作る場合。Webに詳しい人ならホームページ制作のコストを抑えられるのでおすすめです。
最近ではデザインもおしゃれで簡単に設定できるWordPressテーマとかもありますからね。
しかし、あまり詳しくない人にはおすすめしません。
その理由は、制作時間というコストが発生するし、成果につながらないからです。
成果につながらないという点は、「個人事業主がよくやりがちなホームページ作成の失敗事例」の「無料、格安のホームページ作成サービスを使う」の項目で説明しています。
ホームページを作るには早くても何日、何週間かかります。その制作時間を本業の時間に当てたほうが効率的です。
個人事業主になってやるべきことは売り上げを上げること。
もちろんそのためにホームページは必要ですが、そこにコスト削減だからといって時間をかけすぎては本末転倒です。
個人事業主になると何もかも自分でやらないといけません。
しかしすべてを一人で背負ってしまうと時間が足りなくなるため、苦手なことや時間がかかることは人に任せたほうが良いです。
わたしの本業はホームページ制作などのWeb系なので、個人事業主の人が自分で作ったホームページをよく見ますが、正直出来は良くないです。
出来が良くないとは、人に見られないホームページということ。デザイン云々よりもホームページは見られてなんぼ。
その見られる、アクセスを増やすという点が素人ではなかなか難しいので、そこの知識がないなら専門家にお願いすることをおすすめします。
Webに詳しい知り合いにお願いするメリット・デメリット
2つ目がWebの仕事をしている友人や知り合いに頼んで作ってもらうケース。
友人だと安くで請け負ってもらえたりしますよね。
それで相手が仕事としてしっかり責任をもって依頼を受けてくれるなら良いと思います。
しかし逆に、知り合いだからこそ失敗するケースもあります。
お友達価格で安く作ってもらうことで、向こうが作業内容に見合わないために中途半端に作ったり、サポートが無かったり。
また依頼した方も知り合いだから逆にあれこれ注文を言いにくいとか、よく聞きます。
知り合いに頼んだけど、うまくいかずに後から再依頼してくる人も結構いますよ。
だから、知り合いにお願いするならきちんとビジネスとして依頼しましょう。
ホームページ専門業者に依頼するメリット・デメリット
わたしが一番おすすめするのは、専門の業者に依頼することです。
まぁ、それを生業にしている人にお願いするんですから、一番良いに決まってますよね。
専門家なのでホームページのデザインもそうですし、集客という点でも成果につながりやすいです。
ただなかにはデザイン専門で集客は苦手という業者もいますので見極めが必要です。
ホームページをデザインすることと集客するマーケティングはまったく別物なので。
デメリットと言えば、依頼先によりますがコストがかかるという点。
ホームページ制作の相場は、ほんとピンキリで数万円~数十万円となります。
ここが難しいところで、高ければ良いものができるというわけではないので、しっかりと依頼先を判断する必要があります。
わたしの知り合いで50万円かけて作ったホームページからのアクセスがほぼゼロという人がいます。
決して価格だけでは決めず、信頼できる業者であるかを見極める必要があります。
ちなみにわたしもホームページを制作しておりますので、信頼できそうと思ったらぜひご相談ください。
ということで、個人事業主におすすめのホームページ作成手段としては、専門の業者に依頼することです。
ただし、自分が求める成果を達成できるか、しっかりと相談し信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
個人事業主がホームページ作るときのおすすめポイント
個人事業主がホームページ作る際に、おすすめするポイントを紹介します。
わたしの経験からここをこうしておいたほうが良いよという所なので、自分で作る際や業者に依頼する際もぜひ取り入れてみてください。
自分の写真を載せる
ホームページに自分の顔写真を載せるのがおすすめです。
顔を出すことで信頼が得られますし、相手が問い合わせをする際も顔が見えていたほうが安心しますからね。
個人事業主は自分を売り込む必要がありますから、ぜひ素敵な写真を撮って掲載しましょう。
ちなみに写真は自分で撮るよりも、プロのカメラマンにお願いしたほうが良いです。
出来栄えがぜんぜん違います。
プロフィールを充実させる
個人事業主なので、個人の強みとか起業した想いとかを前面にアピールしたほうが良いです。
そこでおすすめなのがプロフィールページ。
自分が起業したきっかけや想い、これからのビジョンなど自分をアピールしてください。
また書ける範囲で結構ですが、卒業した学校や趣味、家族構成なんかも書いておくと、お客さんと会ったときに話のネタにもなりますし、学校の先輩後輩など意外なつながりができることもあります。
なるべく自分の情報を開示することで、相手から共感を得られたり、より自分を知ってもらうきっかけになるのでおすすめです。
これは企業ではなく個人事業主である強みだと思うので、ぜひプロフィールページを充実させましょう。
覚えやすいドメインにする
ドメインとはホームページのアドレスのことです。
例えば、
- yahoo.co.jp
- amazon.co.jp
- kakaku.comとか
これは自分で自由に決めることができます。
なるべくシンプルでわかりやすいドメインのほうが、相手にも覚えてもらいやすくなるし、名刺に載せたりして、入力してアクセスしてもらうときも手間がかからないのでおすすめです。
ホームページ制作を業者に依頼する場合は、シンプルで覚えやすいものを相談してみると良いでしょう。
安定したサーバーを選ぶ
これは自分でホームページを作るときのポイントですが、ホームページを作るためには写真や原稿データの置き場所となるサーバーを契約しなければなりません。
サーバーにもいろいろなサービスがありますが、安定していてセキュリティ対策もしっかりしている所がおすすめです。
サーバーが落ちてホームページが表示されないと機会損失にもつながるので、安定したところを選びましょう。
わたしのおすすめはエックスサーバーです。月額1,000円ほどです。
個人事業主がよくやりがちなホームページ作成の失敗事例
わたしの本業はホームページを作ったり、集客するWebの専門家です。
そのためいろいろな個人事業主のホームページを見たり、相談を受けます。
そこでよく見かけるホームページ制作後の失敗事例を紹介します。
作る前にぜひ気を付けてください。
無料、格安のホームページ作成サービスを使う
無料や格安でホームページが作れるサービスがたくさんあります。
例えば、Wix、Jimdo、ペライチなど。
起業や独立をするにあたって初期費用を少しでも抑えたいという気持ちは分かります。
しかし、これらのサービスは簡単にホームページが作れるメリットがある反面、SEOには弱いです。
SEOとは検索エンジン最適化の頭文字で、GoogleやYahooで検索されたときに、自社のホームページを上位に表示するための対策です。
当然、検索上位の来るほうが多くの人の目につくので、SEO対策がしっかりできるホームページのほうが良いのです。
また無料の作成ツールの場合、広告が入ったり、下の方にサービス名(クレジット)が表示されます。
これって商売をするうえであまりよろしくは無いですよね。。。
アメブロなど無料ブログをホームページ代わりにする
アメブロなどの無料ブログを個人事業主のホームページ代わりにしている人がいますが、おすすめはしません。
その理由は、アカウント停止、規約違反、サービス終了でいきなりホームページがなくなるリスクがあるからです。
他者のサービスを利用させてもらっている以上、そこの規約規範はNGですし、万が一そこのサービスが終了したらこれまで書いた記事や情報はすべてなくなってしまいます。
ある個人事業主がYahooブログを使っていたのですが、2019年にサービス終了になっためアクセス不能になっていました。
もしそこからの集客に頼っていたら、一瞬にして売り上げがなくなります。
そういったリスクをなくすためにも自社のホームページを作ったほうが良いです。
ホームページは作れば売り上げにつながると思っている
この間違いは本当に多いです。
ホームページさえ作れば、多くの人に見てもらえて、集客もできると勘違いしているケース。
似たような業種、職種の人がホームページを持っている時代です。
これだけライバルが多いので、単にホームページを作っただけでは見てもらえないし集客もできません。
ようやく自分の事業を知ってもらえる状態が整っただけです。
紙のチラシだってそうですよね。
チラシを印刷しただけでは意味がありません。ポスティングしたり、配って人に見られて初めて意味を成します。
ホームページも同じで、作ってからが始まり。
そこからどうやって自分の事業のターゲットとする顧客に見てもらうかを考え対策していかなければなりません。
ブログ書いていない、更新していない
上のケースの補足ですが、ホームページは更新していったほうが集客には効果的です。
そこでおすすめなのがブログ。
自分が顧客とするターゲットに有益な情報を発信することで集客の間口が広がります。
例えば、あなたが税理士としてホームページを作った場合、通常のホームページであれば、「サービス内容」「事業概要」といったページがメインになると思います。
それが5ページあれば間口は5つですが、ブログの記事を10記事書けば間口は15個になります。
ブログの内容は、例えば、
- おすすめの会計ソフト
- 意外と知らないお得な節税方法
- 専門用語の解説ページ
など、顧客となるターゲットが知りたくなる情報を書くと良いですね。
ブログを書くことは、コンテンツマーケティングと言って多くの企業で取り入れられています。
更新の手間はかかりますが、面倒な分それだけ参入障壁が高くなるので、他社との差別化に、ぜひ更新を頑張ることをおすすめします。
おしゃれなデザインのサイトを作れば良いと思っている
ホームページの見た目は大事です。
時代遅れでダサいデザインよりは、おしゃれでスマホ対応しているほうが信頼性は高いですからね。
しかし、それはあくまで手段であることを忘れてはいけません。
そもそもホームページを作る理由は、個人事業主として事業内容を知ってもらい、あなたの魅力を伝えるためのものです。
それを叶えるためにおしゃればデザインにすることは大いに結構ですが、おしゃれにすることが目的になってしまってはいけません。
おしゃれだからと言って、それが仕事につながるわけではありませんからね。
ダサくてもターゲットに魅力が伝われば仕事につながります。
ホームページを作る本質はなんなのか?
それはデザインをおしゃれにすることではないので、そこだけを勧めてくる業者や自分の目的がそれだけにならないように注意しましょう。
自分の事業や目標を言語化できていない
あなたの事業の特徴、おすすめのポイントはあなたしか分かりません。
わたしも仕事柄ホームページの制作依頼を受けますが、ご自身の事業の目的やターゲットが曖昧、特徴を言語化できない人は成果の出るホームページは作れないと感じています。
ホームページに載せる原稿を作る際も他社の文言をまねたり、業者に丸投げしているとその人の魅力が伝わらないんですよ。
やはりあなたの魅力を伝えるのがホームページですから、自分の言葉でしっかりと事業内容や特徴を言語化できないと、作って終わりのホームページになってしまいます。
WordPressで作ったサイトのセキュリティ更新をしていない
ある程度知識がある人は、自分でWordPressというサイト作成システムを使ってホームページを作る人がいます。
WordPressはSEOにも強いし、簡単にデザインを変更できるテーマもたくさんあります。
しかしデメリットもあって、セキュリティの更新をしていないと危険という点です。
パソコンのWindowsアップデートのようにセキュリティの更新をしないと、サイトを乗っ取られたり、改ざんされるなどのリスクがあります。
万が一そうなったら、個人事業主としての信頼はもちろん、最悪、損害賠償問題なんかにもなりかねませんので注意が必要です。
WordPressでホームページを作る場合は、プラグインなど更新をするとともにセキュリティ対策もしっかり行っておきましょう。
まとめ
個人事業主におすすめのホームページ作成方法は、Webデザイナーなど専門知識がある人は自分で作る。
そうでない場合は専門家に依頼するのがおすすめです。
もしその専門家が友人など知り合いの場合は、なぁなぁにならないためにきちんとビジネスとして仕事を依頼することが大切です。
友達だから安くしてとか言う人がいますが、逆に自分が相手から同じことを言われたらどうでしょうか?
個人事業主として起業したら売り上げを作っていかなければなりません。
ボランティアで仕事を受けていては売り上げは伸びませんので、しっかりとその辺は線引きしたほうが良いですね。
また業者に依頼する場合は、価格だけで判断せず自分が求める成果につながるか、更新を依頼したときの対応の迅速さなどいろいろ加味して決めましょう。
ホームページは作って終わりではなく、作ってからが始まりです。
個人事業主としてのあなたの事業の発展のために、ホームページが活躍することを願っています。
わたしのほうでホームページ制作も承っているので、ご相談があればお気軽にどうぞ。
起業したいけど何をしていいか分からない
自由な働き方ができるフリーランスに憧れている
このようなへ経験談を書いています。
わたしは30代後半から40代に差し掛かり、これからの働き方に明るい未来を見出せずにいました。
それで転職ではなく脱サラして起業する道を選んだのですが、たくさんの疑問や悩みを相談できる人が周りにいませんでした。
もし身近に話を聞いてくれる経験者がいたらどんなに心強く、そして遠回りをせずに済んだのだろうと思います。
そこで同じような悩みを抱えている人のため、自分の経験を活かせるnoteを書きました。