起業して個人事業主になってから一番大切なことは集客です。
どんな商売であってもお客さんがいないと始まらないからです。
また集客だけでなく、顧客から何度もサービスを利用してもらうことでより経営が安定します。
ここでは個人事業主におすすめの集客と、合わせてやっておくべきリピートの仕組みづくりについて紹介します。
わたしの実体験が個人事業主であるあなたの集客に役立てば幸いです。
個人事業主の集客に必要なのは認知度向上と魅力を伝えること
集客をするにはまずは「認知度」を上げることです。
どんなに素晴らしいサービスであっても、知られていなければ利用してもらうことができませんので、知ってもらうことがまず第一です。
そしてそれだけではなく、自分が提供するサービスや販売する商品が、その人に価値を提供できることが伝わらなければなりません。
つまり個人事業主であるあなたが、「何をする人で、どんな悩みを解消できるのか」を知ってもらう必要があります。
ではどうすれば自分のことを知ってもらい魅力を伝えられるのか。
実体験をもとにおすすめの集客方法を紹介します。
個人事業主の集客におすすめのツールや宣伝媒体
個人事業主の集客におすすめのツールや宣伝媒体を紹介します。
職種や業種だったり、事業がリアルメインなのかネットメインなのかによって効果の差はあると思いますので、自分に合ったものを使ってみてください。
ホームページやブログ
リアルであってもネットメインであっても効果的なのがWeb集客です。
スマホの利用が当たり前の時代、ネットを使った集客は欠かせません。
個人事業主であれば自分のホームページやブログがないとほんと勿体ないです。
ホームページやブログを使って集客するメリットは、
- 遠方など多くの人に知ってもらえる
- 宣伝コストが安い
- 自分の魅力を伝えられる
このようなことが挙げられます。
県外でも海外でも認知してもらえる
ホームページやブログはインターネットにさえつながっていれば見てもらうことができます。
つまりより多くのターゲットに訴求できるのがメリットです。
例えば、ホームページを作る事業の場合、住んでいる地域の事業者だけでなく県外のお客さんにも知ってもらい利用してもらうことが可能です。
また通販可能な商売であれば、より多くの人に販売できますよね。
もちろんネットを使ったサービス提供ではなく、介護など近隣の人にしかサービス提供できない場合でも、認知度向上という点ではホームページやブログは効果的です。
わたしは宮崎県に住んでいますが、福岡や東京など遠方の人からもお仕事の依頼があります。それはホームページで知ってもらえたことがきっかけです。
このようにホームページやブログを持つのは個人事業主の集客には必須と言えます。
宣伝コストが安い
ホームページは制作費や運用費はかかりますが、宣伝範囲を考えるとコストは安いと言えます。
ホームページを1万人に見てもらっても価格は変わりませんが、紙のチラシだと印刷枚数に応じて料金が高くなりますし、ネット広告だって出稿のたびに費用がかかりますからね。
宣伝できる人に対しての費用対効果が高い点がおすすめです。
自分の事業内容や魅力を十分にアピールできる
ホームページはチラシやSNSのように文字数は紙の大きさの制限がないので、自分の事業内容や魅力を十分にアピールできます。
またブログも制限なく追加できるので、記事が増えるほど集客の間口が広がり、魅力も存分に伝えられます。
そのなかでも特に個人事業主が力を入れたほうがいいのがプロフィールページ。
企業の一員ではなく、個人として仕事をしているので、自分の魅力を伝えられるプロフィールはしっかりと書いたほうがいいです。
それと実績ページもあるといいですね。どんな人にどんなサービスを提供しているのか伝えやすく、相手は自分がサービスを受けたときの未来を想像しやすいので。
SNS
Twitter、インスタ、Facebok、LINE公式アカウント(旧 LINE@)などSNSも集客に効果的です。
ただすべてを運用するのはかなりの負担ですし、それぞれに利用者の年齢層や特徴が異なるので自分の事業に合ったものを使うといいでしょう。
ぞれぞれのSNSの特徴は以下になります。
Twitterは投稿に140文字の制限があるSNSで、拡散性が強く多くの人に見られやすいのが特徴です。
リアルタイムで情報が流れているため、セールやキャンペーンなどの告知に使ったり、臨時休業や開店時間の変更などお知らせにも使えます。
インスタ
インスタグラムは投稿の中心が写真や動画なので、ユーザーの感性に訴えかけ、世界観を出しやすいのが特徴です。
きれいでおしゃれ、おいしそうな写真は目を引くので、アパレルや美容関係、飲食店向きです。
Facebookは実名登録で利用するSNSなので、投稿される情報の信頼度が高く、オフラインでの人間関係に近い関係性を構築することができます。
利用者の年齢層が高いのも特徴ですね。知り合った人と友達になり、より関係を深めていけるような使い方がおすすめです。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントは、友だちとして追加してくれたユーザーに対して情報を発信することができるサービスです。
お知らせだけでなくクーポンなども送ることができるため、サービスを再利用してもらったり、お店への来店を促すためのリピーター獲得に適しているツールだといえます。
Googleマイビジネス
Googleマイビジネスは、Googleの検索結果やGoogleMapにお店やビジネスの情報を無料で掲載できるサービスです。
特に飲食店や美容室などお店を持つ商売をする個人事業主にはおすすめです。
例えば、「宮崎市 ラーメン屋」「宮崎市 美容室」など「地域名+●●」で検索されたときに表示されるためユーザーの目につきやすくなります。
Googleマイビジネスからホームページやブログにも誘導できるので、ぜひ登録してきましょう。
チラシ
紙のチラシはリアルで事業をしている人におすすめの集客方法です。
ピザやお弁当などのデリバリー関連や水回りの修理など、よく自宅のポストに入っていますよね。
ただポスティングする際は、無差別ではなくきちんとターゲットを選定して配るといいですね。
例えば、学生のマンションに、葬儀のチラシを配っても効果が薄いのは明白。きちんと配布先を考えてみましょう。
またポスティングだけでなく、お店や店舗にお願いしてチラシを置いてもらうのも効果的です。
実際にわたしもチラシをお客さんのお店においてもらって、そこから問い合わせをもらったことが何度もあります。
名刺
集客に名刺?名刺って挨拶で渡すものでしょ?と思われたかもしれません。
しかし名刺も立派な集客ツールになります。
名刺っていわば初対面の人に売り込みなく渡せる宣伝ツールなわけですよ。
自分が何者でどんなサービスを提供しているのか伝えることができます。
なので、名刺には名前、連絡先、住所だけでなく、自分に興味を持ってもらえるような内容を記載しておくのがおすすめ。
例えば、仕事の実績やプライベートなこと、あとホームページやブログのQRコードもいいですね。
個人的におすすめなのがプライベート情報です。
例えば、出身地や学校、飼っているペットや家族構成など、渡した人と共通点があると話が盛り上がります。
あと顔写真を載せるのもおすすめ。あなたも経験あると思いますが、名刺って数日経つと誰だか忘れちゃうんですよ。
でも顔写真を載せていれば、インパクトもあるし後で見返しても思い出してもらいやすい。だからおすすめです。
わたしが実際に使っている名刺はこちらで紹介していますので、参考にしてみてください。
地元の新聞やフリーペーパーなど
リアルメインで仕事する人には新聞やフリーペーパーなど、その地域で発行される紙の宣伝媒体もおすすめです。
地方だと新聞を取っている人も多いですし、お店に行くとフリーペーパーもよく置かれているので目につきやすいです。
異業種交流会やセミナーへの参加
起業セミナーや経営セミナーなんかも集客に使えます。
参加者は経営者、これから事業を始める人なので、その人たちをターゲットにできるビジネスならつながりを持っておくといいでしょう。
わたしも創業セミナーに参加して、起業後に仕事をさせてもらった人が何人もいます。
また参加者だけでなく、講師や主催者(商工会議所など)とも仲良くなっておくといいでしょう。何かあった時に声をかけてくれるかもしれません。
同級生や知り合い
起業した直後で顧客がいないときに頼りがちなのが、知り合いや同級生です。
特にリアルだとこのつながりは非常に大切だと感じます。
彼らだけでなく、さらにそこから紹介してもらえることもありますからね。
ただし注意点があります。それは知り合いだからと言って「友達価格」で仕事を受けないこと。
知り合いだとどうしても安請け合いしがちなんですけど、それはやめておいたほうがいいです。
一度それで仕事をしてしまうと、値上げもしにくくなりますし、価格重視の依頼者ばかりが集まってきます。
そのことについてはこちらも記事で詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。
集客後は既存顧客からリピートしてもらう仕組みづくりが大切
個人事業主におすすめの集客方法をいくつか紹介しました。
自分のビジネススタイルにあわせて良さそうな集客方法を活用してみてください。
それともう一つ、集客後に顧客をつなぎとめる対策(リピートしてもらう)もやっておかなければなりません。
新規顧客を獲得してリピートしてもらえなければ安定しない
穴の開いたバケツを思い浮かべてください。
バケツに水を貯めたいけど、穴が開いていたらどうでしょうか?
水が漏れていつまで経っても貯まりませんよね。
つまり集客できても顧客を逃していたら、売上確保のためにずっと新規顧客を獲得し続けなければなりません。
集客にはお金も労力もコストがかかります。
しかし既存客で売上げを作れれば、そのコストは削減できます。
また常に新規顧客を集客し続けることは容易ではないため、うまくいかなければ売上が安定しません。
ですので、失客せずにリピートしてもらう仕組みづくりが大切なのです。
ではどうすればリピートしてもらう(既存顧客から収益を上げる)ことができるのでしょうか?
既存顧客から売上げを上げるための方法
これに関しては業種によっても異なりますし、いろいろなアイデアがあるでしょう。
飲食店や美容室などだったら、ポイントカードを作ったり、クーポンを発行したり。
ここではそういった細かな対策ではなく基本的かつ重要な方法を紹介します。
顧客に価値を提供し続け、満足してもらう
当たり前すぎる答えですが、これが一番重要得です。
相手が困っていること、求めていることを常に考えて解決してあげるのです。
またリピートしてもらえないということはサービスに不満がある証拠ですので、何が足りないのか何が必要なのか考えてブラッシュアップしていくべきですね。
事業をしていると売上ばかりに考えが行ってしまうこともあると思います。しかし、そのときは思い出してください。
相手が困っていること、求めていることは何なのか?こちらの都合で提案をせず、問題を解決できる提案をしてあげましょう。
自分のサービスを見直すワークをこちらの記事で紹介していますので合わせて読んでみてください。
レスポンスを早くする
あとわたしが実体験として重要だと思うのが、レスポンスの早さです。
仕事はもちろん、メールの返信や問い合わせ対応など素早くすることが重要です。
個人事業主の強みの一つはスピードだと思っています。
企業になるとそれぞれに担当者がいるので見積もりを出すのも、決済の許可をもらうのも時間がかかります。
その時間を短くすることで喜ばれます。実際に、見積提出が早かったり、対応速度で仕事をもらったことが多々あります。
こういった行動も顧客をつなぎとめる対策の一つと言えるでしょう。
サブスク(定額制)サービスを作る
それともう一つ。サブスクサービスを作るのもおすすめです。サブスクとは定額制のサービスのこと。
例えば、音楽聞き放題のApple Musicとか映画が見放題のNetflixとか、毎月定額料金を支払えばサービスを受けられるものですね。
商品やサービスを売ってそれで終わりだと、売り続けなければなりません。
しかしサブスクサービスだと毎月決まった金額が入ってくるので収益が安定します。
そうすると、毎月売上に追われて販売し続けないといけないプレッシャーから解放されます。
ですので、提供しているサービスや新サービスでサブクス化できないか考えてみましょう。
1つの商品を売って粗利10万円よりも、10の顧客から毎月1万円の収益がおすすめです。
まとめ
個人事業主におすすめの集客方法をいくつか紹介しました。
リアルで商売するのか、ネットメインなのかによっても必要な集客方法は変わってきます。
ぜひご自身のビジネスに合わせて選択してみてください。
それと経営を安定させるためには集客だけでなく、顧客をつなぎとめる対策も必要です。
穴の開いたバケツに水を注ぐのではなく、どうすれば貯めることができるのか考えてみましょう。
迷ったときは基本に返って、どうすればお客さんが喜んでくれて、また利用したいと思ってくれるか。
それを考えて仕事をするのが一番かなと思います。
あなたの集客が成功し、事業がうまくいきますように!
起業したいけど何をしていいか分からない
自由な働き方ができるフリーランスに憧れている
このようなへ経験談を書いています。
わたしは30代後半から40代に差し掛かり、これからの働き方に明るい未来を見出せずにいました。
それで転職ではなく脱サラして起業する道を選んだのですが、たくさんの疑問や悩みを相談できる人が周りにいませんでした。
もし身近に話を聞いてくれる経験者がいたらどんなに心強く、そして遠回りをせずに済んだのだろうと思います。
そこで同じような悩みを抱えている人のため、自分の経験を活かせるnoteを書きました。