- サラリーマンは安定している
- 会社員といえど安泰ではない
- 起業すると自由で楽しそう
- 独立すると大変そう
人によってサラリーマンと起業に対してイメージがあると思います。
果たしてサラリーマンと起業するのはどちらがいいのか?
これについてそれぞれのメリットやデメリット、向いている人の特徴を紹介します。
将来の働き方、人生の生き方に迷っている人は参考にしてください
サラリーマンと起業どちらが良い悪いではなく自分がどう働きたいか
サラリーマンと起業どちらが良いかは、人それぞれ理想の働き方が違うので正解がありません。
どちらが偉いとかって問題でもないですし。
一番の違いは、自由と責任のバランスだと思います。
サラリーマンだと会社という組織の一員なので、働き方に制限はあるが、保証もある。
いっぽう、独立起業すると自分が経営者になるので、自由ではあるが全責任は自分にあります。
これが大きな違いですね。
他にもいろいろな違いがあるので、それぞれのメリットとデメリットをあげてみたいと思います。
それに対して自分はどちらの働き方が向いているのか、それに合ったほうを選べばよいのではないでしょうか。
サラリーマンのメリットとデメリット
まずはサラリーマンとして働く場合のメリットとデメリットから見ていきましょう。
収入が安定している
サラリーマンの一番のメリットは安定した収入です。会社が倒産しない限り、毎月きちんと給料を受け取ることができます。
会社の業績悪化で給料が下がることもありますが、それでもゼロになることはありません。
サラリーマンがフラット35などの住宅ローンや金融機関からお金を借りられるのは、毎月給料が入ってくるからです。
安定した収入の見込みがあるから金融機関もお金を貸すわけで、それだけ信用があるってことです。これが最大のメリットではないでしょうか。
福利厚生などが充実している
サラリーマンは起業家と違って福利厚生がしっかりしています。
私自身、会社にかなり守られていたなと、会社を辞めて個人事業主になって痛感しています。
会社に勤めていると、
- 社会保険(雇用保険、健康保険、介護保険、労災保険、厚生年金保険)
- 退職金
- 子ども手当
- 住宅手当
- 交通費
- 通信費
福利厚生だけでなくいろんな手当てがもらえます。
ちなみに、サラリーマンが支払っている健康保険料と厚生年金保険料は、本来の金額の半分って知ってました?
会社が50%を負担しているので、従業員は半分だけ支払えばいいんですよ。だから給料明細に書かれてある金額は本来の半分。
これがフリーランスや個人事業主として起業したら全額自己負担になります。
あと労災や退職金もないので、自分で備えておかなければなりません。
この保証の手厚さはサラリーマンの特権ですね。
頼れる人が身近にいる
職場には同僚や先輩、上司がいるので、仕事で困ったことや分からないことがあればすぐにアドバイス等がもらえます。
就職や転職したら教育係みたいな人がいますよね。
仕事を教えてもらえる、すぐに頼れる人がそばにいるのもサラリーマンのメリットでしょう。
ビジネスモデルが完成している
企業に属して仕事をするということは、すでにビジネスモデルができている状態です。
何を売る、どんなサービスを提供するかは決まっているので、自分で一から考える必要がありません。
与えられた仕事以上のことをすれば評価もされるでしょうけど、基本やるべきことをこなしさえしていれば給料がもらえます。
人間関係が大変
転職や退職の理由で多いのが人間関係のストレスです。
上司や先輩からのパワハラやセクハラなどで悩む人が多いですよね。
働く相手を決めれないのはデメリットでしょう。
会社の規則に拘束される
サラリーマンは会社の規則に従う必要があります。学校と一緒ですね。
勤務時間や制服、業務内容など自分勝手にすることはできません。
起業する人の動機で多い、会社に拘束されずに自由に働きたいというのも、このデメリットがあるからじゃないでしょうか。
定年後の働き方が不安
65歳で定年退職した後どうするか問題です。退職金と年金、貯蓄など働かずに生活していけるだけのお金があればいいですが、そうでない場合、雇用を延長してもらうか、アルバイトをするかになります。
何十年も同じ仕事を続けてきて、いきなり違うアルバイトや他の仕事ができるのか?不安ではありますよね。
起業家のメリットとデメリット
では起業家のメリット、デメリットについて見ていきましょう。
すべてを自分でコントロールできる
起業家の一番のメリットは、自分ですべてをコントロールできることです。
誰にも雇われることなく自分がすべての決定権を持つので、仕事内容、働く時間、仕事相手など自由に決めることができます。
そこに魅力を感じて脱サラする人も多いですよね。
自分次第でたくさん収入を得られる
サラリーマンで高年収の人もいますが、業種によってある程度の生涯年収は決まっています。
これが起業家だと自分の努力次第でいくらでも事業を伸ばせるので、収入の上限はなくなります。
廃業のリスクがある
起業のリスクはすべて自己責任なこと。自由を手にする反面、事業を継続できなければ廃業になってしまいます。
集客できない、売り上げがたたないと収入がないので生活できません。
これが起業したけど家族に反対される、怖い、迷うという人の一番の理由でしょう。
孤独感を感じやすい
サラリーマンと起業家の数だと、圧倒的にサラリーマンが多いです。
そのため身近に相談できる相手がいないなど孤独を感じやすいです。
起業未経験者や社員には経営の相談はできませんからね。
社会的信用が低い
これは個人事業主になって感じていることですが、起業して事業が安定するまでは社会的信用がかなり低いなと。
事業ってどうしても波があるので、金融機関からお金を借りにくいです。
サラリーマンだと勤続年数が1年あればローン組めたりしますけど、個人事業主だと3年分の決算書がよくないと難しいです。
以上が起業家のメリットとデメリットです。個人的に起業してい感じていることはこちらの記事にまとめているので読んでみてください。
サラリーマンと起業の大きな違い
サラリーマンと起業家それぞれのメリットとデメリットを見てもらいました。
そこから考える大きな違いは以下だと思います。
- 自由な人生でリスクを取るか
- リスクを減らして制限ある人生を生きるか
サラリーマンは会社の規則に従わないといけないため、起業家よりは働き方や時間の使い方に制限が出てきます。
自由に生きるか、制限された中で生きるか。ここが大きな違いです。
しかし、その自由を手にするにはリスクが生じます。
自由に比例して自己責任の部分が大きくなるので、どちらを取るかですね。
自由だけどリスクがある(起業)> リスクは少ないけど制限がある(サラリーマン)
自由だけどリスクがある(起業)< リスクは少ないけど制限がある(サラリーマン)
サラリーマンに向いている人の特徴
上記のことを踏まえて、サラリーマンに向ている人の特徴は、
- 安定が最優先な人
- 会社の規則に大きな不満がない
- 自分で仕事を見つけるのが苦手
不景気な時代で倒産があったり、終身雇用が崩壊していると言いますが、職にさえついていれば給料はもらえるので起業家よりは安定しています。
サラリーマンのメリットでも書きましたが、福利厚生など会社が守ってくれる部分も大きいので安定を最優先したい人はサラリーマンのほうが向いているでしょう。
また会社の規則や上司との関係に不満がない人、自分で仕事を探したり作るのが苦手な人もサラリーマンに向いていると言えます。
起業に向いている人の特徴
起業する人には2パターンあると思います。
- やりたいことをやる人
- サラリーマンが嫌で消去法で起業を選ぶ人
この2番目の「本当は働きたくないが、会社から給料をもらう以外にお金を得る手段がない」から勤めているだけ。
サラリーマンが嫌だから起業するって人は、独立起業・自営業になるよりも転職して環境を変えたほうが良いと思います。
起業したって人との関わりは必要ですし、自ら仕事を作って売り上げを確保していかないといけないので、相当な根気とやる気がないと難しいです。
それを踏まえて起業に向いている人の特徴は、
- サラリーマンではできない仕事や生き方をしたい人
- 考えることよりも行動が先の人
- 他責ではなく自責マインドの人
- 挑戦を続ける人
夢ややりたい仕事が明確にある人。ただそういった想いを持っていても踏み出せない人は多いと思います。
なので、行動力もある人のほうが向いていると思います。リスクを減らすことを考えるのも大切なんですが、そればっかり考えている人は行動に移せないんですよね。
私の周りの経営者を見るととにかく行動が早いです。だから、やってから考えるって人のほうが起業家に向いていると思いますね。
あとは常に挑戦をし続け、他人のせいにしない人。起業したらすべてが自己責任です。
うまくいってもいかなくても、すべては自分で決めたことですから、他人のせいにせず自分事として次に活かせる人のほうが良いかなと思います。
それと、自分に利益のない労働なんてやりたくないって人もそうかも。
「会社の利益のために社員一丸となってがんばろう!」みたいなのが嫌いな人は起業家向きですね。
どちらかではなく両方やる副業・複業という形もあり
サラリーマンと起業どちらが良いかについて書いてきましたが、両方という選択肢もあるんですよね。
サラリーマンやりながら副業や複業でも良いわけです。
副業解禁の企業も増えてきていますし、複数の仕事をかけ持ちするパラレルワークをしている人もいます。
かけ持ちとなると時間的にも肉体的にも大変だとは思いますが、サラリーマンを続けながらできるのは大きなリスク軽減になります。
サラリーマンが苦ではなく、
- 本業ではできない事業や仕事をしたい
- 副収入を得て使えるお金を増やしたい
このような人はかけ持ちしてもいいでしょう。
まとめ
サラリーマンと起業どっちがいいかについて紹介しました。
これには正解がなく、自分がどう働きたいのか、どう人生を生きたいのかで決めればいいし、どちらかに絞る必要もなく両方やってもOKです。
また一度決めたら一生しないといけないという決まりもないので、起業してからサラリーマンに戻ってもいいし、起業したくなったら挑戦しても良いわけです。
将来の働き方に迷っている人は、一度きりの人生を後悔しないための選択肢を優先して、それを叶えるためにはどうすればいいか考えて行動してみてはどうでしょうか?
ひとり起業に興味ある方向けに無料メルマガもやっています。
起業したいけど何をしていいか分からない
自由な働き方ができるフリーランスに憧れている
このようなへ経験談を書いています。
わたしは30代後半から40代に差し掛かり、これからの働き方に明るい未来を見出せずにいました。
それで転職ではなく脱サラして起業する道を選んだのですが、たくさんの疑問や悩みを相談できる人が周りにいませんでした。
もし身近に話を聞いてくれる経験者がいたらどんなに心強く、そして遠回りをせずに済んだのだろうと思います。
そこで同じような悩みを抱えている人のため、自分の経験を活かせるnoteを書きました。