40歳で脱サラ起業した進藤です。
これから個人事業主になる予定、もしくは成りたての人へ、わたしが経験から学んだ、起業時、起業後にやってはいけないことをまとめました。
事業を継続させていくためには、やるべきことを続けるのはもちろん、失敗の要因になることはやらないのがベターです。
やってはいけないことに気を付けると事業失敗のリスクを減らせますので、ぜひ参考にしてみてください。
起業時や起業してからやってはいけない10のこと
では自身の経験から学んだ、起業時や起業してからやってはいけないことを紹介します。
他人の土俵でビジネスをやる
サラリーマンが嫌だからとりあえず脱サラしてフランチャイズやるって人や、友人から「儲かるビジネスがあるから一緒にやろう」って誘いに乗る人がいますが、これって危険だと思います。
なぜなら最初から他人の土俵に乗っちゃってるからです。
自分の商品やサービスを提供するビジネスならOKですが、人が作った仕組みでやるのは、結局オーナーに搾取される側になってしまいます。
もちろんそれでうまくいく人もいるでしょうし、起業の目的にもよりますが、自由に働きたい、儲けたいという思いがあるならおすすめしません。
自分がオーナー側になりたいなら、人が作った仕組みを使わず自ら作りましょう。
下請けになり続ける、作業者になる
これは業種にもよりますが、フリーのWebデザイナーとかプログラマーとか、ライターとかはこれになりがちなので注意が必要です。
どういうことかというと、例えば、受注する仕事のほとんどが下請けだったら、そこからの案件がなくなったら終わってしまいます。
なので、自分で仕事を取れるようにしておいたほうが良いです。
もちろん起業したての頃や軌道に乗るまでは下請けでもいいと思います。
しかし、それをずっと続けないということですね。
それと作業者にならないこと。
例えば、自分はWebデザインが好きなので全部自分でやりたいって人は別ですが、起業したり個人事業主になると経営者としての仕事もやらなければなりません。
経営者とは、業務をこなすだけでなく事業を伸ばしたり、継続させていくことも考えなければならないんですね。
それが作業に追われる日々だったら… 考える暇もないですよね。
なので、経営にも時間を使えるように作業の効率化や仕組みを考えたほうが良いです。
顧客の反応を無視して意志を貫く
自分が自信をもって提供するサービスであっても、それが顧客が求めるものではないケースが多々あります。
わたしも自信があるあまり、それを顧客に押し付けていたことがありました。
しかし、それでは売れません。
なぜなら顧客が求めていない、価値を感じていないからです。
自分の信念を貫くことも大切ですが、それに執着しすぎず、顧客の声は聞いたほうが良いです。
顧客に提案をしたり話をしていると、サービス内容や価格に対して買ってもらえないヒントが得られます。
そこで、分かってくれないなら買わなくていいではなく、意見を取り入れて商品やサービスをブラッシュアップしていきましょう。
他者と価格で勝負をする
安売りをして生き残っていけるのは大手だけです。価格重視のユーザーは一番安いところで買います。
2番目、3番目に安くても買ってもらえないんですよ。
安くするということは、それだけ粗利が減ります。となると、数を多く売らないと儲かりません。
そうすると、売るための作業量が増えます。
このサイクルに入ると作業に追われるだけで自由な時間がなくなり、しかも儲けはそんなにない状況になります。
もし安くしないと売れない商品やサービスであるなら、あなたのビジネスモデルが間違っている可能性が高いです。
価格でしか他社と比較されないんだから。
だからまずは、価値を感じてもらえるようなサービス内容にしたほうが良いです。
そうすれば、単価を上げることができますからね。
単価を上げれば仕事の質も上がる⇒正のサイクルに入る
毎月20万円稼ぎたい場合、1案件5,000円稼ぐ仕事だと40案件こなさなければなりません。
20日働くとして1日2案件です。1案件1時間くらいの作業時間ならいいですが、もっとかかるとしたら働きっぱなしになりますよね。
数をこなすとなると質よりもスピード重視になるので、必然的に仕事の質も下がりがちになります。
では、1案件10万円の仕事だったら?
月2件こなせばOKです。月2件ならじっくり時間を使って作業できるので、時間的にも精神的にも落ち着いて働けます。
また時間をかけた分、質も高められるので顧客に満足してもらいやすくなります。
顧客に価値を感じてもらえる材料が価格だけにならないよう他者と差別化し、単価を上げるようにしていきましょう。
価格勝負だけはしないほうがいいです。
焦って安売りをする
売上がないと焦って安売りをしてしまいがちになります。でもやめたほうがいいです。
先ほどの価格勝負しないことにつながるのですが、安売りをすると後から価格を上げるのが難しくなりますし、価格重視の顧客しか集まってこなくなります。
起業したての頃は特に焦りがちなので、事前に貯金をしておくなど、焦って目先の売り上げを取りにいかないようにしましょう。
やり方を変えない、変化をしない
どんなビジネスであっても時代や世の中の流れに合わせて変化をしていかなければなりません。
事業を続けていると意固地になったり、人の意見を聞かなくなりがちですが、柔軟に対応していったほうが良いです。
例えば、うちはテイクアウトはしない、ランチもやらず営業は夜のみ。という頑固おやじが営業するラーメン屋があったとします。
これがもし、コロナウイルスのような不測の事態でお客さんが来なくなったら。
これまでの夜の営業のみじゃ成り立たないでしょう。
テイクアウトやランチを始める、ネット通販を始めるなど柔軟に変化、対応していくことが大切だと思います。
変化をすることはすごくストレスですが、日々進化していきましょう。
いきなり大金をつぎこむ
起業は小さく始めるのがおすすめ。いきなり多額の融資を受けて返済に追われるような事業は危険です。
お店をやるにしても居ぬきで家賃の安い物件で始めたほうが良いし、副業で始めてもいいわけです。
それでうまくいかなかったら軌道修正すればいいだけ。
いきなり後戻りできないような事業の始め方をしてしまうと、続けるしかない状況に追い込まれます。
起業にリスクはつきものですが、それを減らすことはできます。
スモールビジネスで始めて軌道修正しつつ、徐々に大きくしていきましょう。
収益にならないことに時間を使う
起業したら会計も雑用もすべて自分がやらなければなりません。
ここで注意が必要なのが、作業に優先順位をつけること。
起業したら収益が最優先です。会計ソフトに入力したり、銀行に行って通帳に記帳したり、オフィス用品を買いに行ったり収益につながらない雑務に時間をかけすぎないように。
忙しいと働いているつもりになるんですが、それって事業の継続に意味ある行動なのか考えたほうが良いです。
お金にならないことに時間を使うぐらいなら、1件でも営業に回ったほうがマシ。
雑務をいかに効率化するか、いかに有効に時間を使えるかが重要です。
起業未経験者に相談する
起業や事業の相談は経験者にしたほうが良いです。
サラリーマンの友人に相談しても的確なアドバイスが得られることはまずないです。
なぜなら、経験していないから。
水泳未経験者に泳ぎ方を聞いても泳げるようにはなりません。それと同じ。
もし周りに経営者の先輩や起業した人がいないなら、セミナーに参加するなど起業している人が集まるところに自ら出向いていきましょう。
近所でやっていないなら、わたしにコメントくれても良いです。ぜひ経験者に相談しましょう。
おごる、威張る
起業して事業がうまくいっているのであれば、あなたの相当な努力があったと思います。
しかし、すべて自分だけでうまくいったと思わずに、周りに感謝する気持ちを忘れないことが大切です。
自分に仕事を依頼してくれる取引先、愚痴を聞いてくれる家族、お客さんを紹介してくれる知り合いなど。
自分が思っている以上に、いろいろな場面でいろいろな人に支えられています。
やはり威張って自慢ばかりしている人を見ると、近づきたくなくなります。
自分の成功はいろいろな人の支えがあってこそ、この感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
まとめ
起業して自分で事業を行っていくのは大変です。でも、サラリーマンとは違って夢があるし、自分の想い通りに仕事ができます。
これから独立起業する、もしくは起業したてで、どのように仕事をしていけばいいのか迷っている人は、上記のやってはいけないことを参考にしてください。
やってはいけないことをやらないだけでも、起業失敗のリスクを減らすことができます。
以上、自身の経験談からアドバイスさせていただきました。
末永く事業を継続し続け、楽しく働けるきっかけになれば幸いです。
逆に起業したらやっておいたほうが良いこととして、ホームページ制作やブログ運営がありますので以下も参考にしてください。
起業したいけど何をしていいか分からない
自由な働き方ができるフリーランスに憧れている
このようなへ経験談を書いています。
わたしは30代後半から40代に差し掛かり、これからの働き方に明るい未来を見出せずにいました。
それで転職ではなく脱サラして起業する道を選んだのですが、たくさんの疑問や悩みを相談できる人が周りにいませんでした。
もし身近に話を聞いてくれる経験者がいたらどんなに心強く、そして遠回りをせずに済んだのだろうと思います。
そこで同じような悩みを抱えている人のため、自分の経験を活かせるnoteを書きました。