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【地元で起業した体験談】地方起業の10個のメリットと4個のデメリット

地方起業のメリットとデメリット

こんにちは、宮崎県延岡市で個人事業主をしている進藤(@shindo_miyazaki)です。

宮崎県の県北にある延岡市という地域で40歳の時に独立起業しました。

仕事内容はパソコン全般IT系、ホームページ制作、集客などWeb系をメインにやっています。

ここでは、生まれ育った地元にUターンして起業したい、観光で訪れた地域にIターンして事業を始めたいなど、田舎や地方で起業しようと思っている人へ、地方起業のメリット、デメリットについて書きたいと思います。

私自身の経験談をもとに書きましたのでぜひ参考にしてください。

地方起業している人は都会より多い

まずはこちらのデータをご覧ください。

各都道府県の開業率

中小企業庁のデータなんですが、都道府県別開業率を見ると、

  • 1位:沖縄県 7%
  • 2位:埼玉県 6.8%
  • 3位:千葉県 6.5%
  • 4位:神奈川県 6.3%
  • 5位:福岡県、愛知県 6.1%

となっており、東京5.6%、大阪5.9%よりも高いんです。

参考URL:都道府県別開廃業率(2015 年度)

少し前のデータなので、現在とは若干数字は変わってきているとは思いますが、おそらく地方の数字はもっと伸びているのではないでしょうか。

というもの、

  • 副業・複業の解禁
  • パラレルワーク
  • テレワーク

など、働き方も変わってきているので、住んでいる地域に依存せず誰もが独立起業しやすく、給料以外の収入源を持つことも容易になってきていますからね。

また、これから紹介するメリットも考慮すると、地方で起業するハードルはだいぶ下がってきていると思います。

地方で起業するメリット

では地方で起業するメリットにはどういったことがあるのか経験談をもとに書いたみたいと思います。

業種や職種によっては該当しないこともあるかもしれませんが、ぜひ参考にしてみてください。

1. 事業にかかるコストを抑えられる

自宅が仕事場ならいいですが、事務所や店舗を借りる必要がある場合は家賃が発生します。

地方は都会と比べて家賃が安いので、そこの固定費を抑えられるのがメリットです。

また地方になると移動は車が多いですが、駐車場代が安いというのもあります。

あとは人件費ですね。地方だと都会よりも年収が低い傾向にあるので、人を雇う場合のコストも抑えられます。

2. リフレッシュできる環境で仕事ができる

テレワークが進みワーケーション(働きながら休暇をとる過ごし方)を導入する企業やフリーランスが増えてきました。

地方だと自然が多いので、

  • 山の中で鳥のさえずりを聴きながら
  • 海を見て波の音を聴きながら
  • 川のせせらぎを聴きながら

こんな感じでリラックスして働くことも可能です。

やはり地方の魅力の一つに自然があるので、それを仕事と組み合わせることができるのは大きなメリットでしょう。

リラックスできる環境で仕事をすると雑念がなくなるので、良いアイデアが生まれたり、生産性が上がるので仕事もはかどります。

3. 最新のスキルを持っていなくても大丈夫

地方はITリエラシーが低いので、最新のサービスを利用している企業は少ないです。

年配の経営者も多く、ITとかWeb系になるとそこに価値を感じさせて利用してもらうまでのハードルが高いんですよね。

実際に最新のサービスを取り入れなくても業務は回るし、新しいことを取り入れると従業員が慣れるまでに時間がかかるといったことで、提案を断られることが多々あります。

新しいことへの取り組みが都会よりかなり遅れているのが地方の特徴です。

例えば、自社アプリを開発して生産性を上げるよりも、パソコンやスマホの使い方を教えるといったことのほうが重宝がられます。

いまだにFAXもバリバリ使われていますしね。

最新のスキルを持っていなくても仕事ができる点も地方のメリットでしょう。

4. 価格競争に巻き込まれにくい

業種にもよりますが、地方は都会よりも企業の数が少ないため必然的にライバルも少ないです。なので、価格競争に巻き込まれにくい。

クラウドソーシングでは価格競争が起きているような職種も、地方では希少だったりします。

需要はあるけど供給者がいない穴場を見つければ独占できますね。

5. 良い仕事をすると口コミが広がり紹介してもらえる

田舎や地方って都会と比べても人とのつながりって濃いので、良くも悪くも口コミがすぐ広がります。

良い仕事をすれば紹介もしてもらえるし、逆に中途半端な仕事をしてしまうと悪い噂が流れてしまいます。

なかには人づきあいが面倒って人もいるでしょうけど、地元や地方で起業してやっていくならその地域の人とのつながりは大切にしたほうが良いです。

実際にわたしがやっている仕事のほとんどは紹介です。新規飛び込みで営業するみたいなことは全然していません。

きちんと価値を提供すれば、相手が自分に代わって営業してくれます。

6. 補助金や助成金制度など事業者へのサポートが手厚い

その地域独自の補助金や助成金制度を導入している自治体は多くあります。

わたしも創業時に市の補助金をもらって起業しました。創業にかかる費用の2/3を支援してもらったのですが、これってかなり大きいですよね。

またコロナウイルスの影響を受けた企業や個人事業主に対して国が持続化補助金を出しましたが、わたしの地元でも独自の補助金制度がありました。

また、人口が減っている地域の自治体は県外から人を呼びたいので、移住者に対しての就職支援や事業支援など、手厚い補償を設けて応援してくれるところが多くあります。

事業を始めたい地域が決まっているなら、そこの市役所や商工会議所のホームページを見て補助金などの情報を探してみると良いでしょう。

7. 都会ではできない事業ができる

地方には都会と比べて何もないという認識を持つ人もいますが、自然がきれい、食べ物がおいしいなど都会にはない魅力がたくさんあります。

それらを活かした都会ではできない事業をできることも地方企業のメリットでしょう。

例えば、過疎化によって誰も住んでいない古民家だって、都会では絶対に泊まれない宿泊施設になりますからね。

アイデア次第では無限の可能性を秘めているのも地方起業の魅力です。

8. 大手企業が参入してこない

地方は人口や市場が小さいので大手が参入してい来ないというメリットがあります。

チェーン店がないからこそ、昔ながらの老舗が重宝されるケースはよくあります。

例え、大手が参入してきたとしても、価格ではなく地元の人に頼られる地域密着型のサービスを提供していれば差別化できます。

9. 地方の雇用促進に貢献できる

起業して事業規模が大きくなって社員を雇うことになったら地域貢献につながります。

地元を離れて県外で就職する若者も多いですが、自身が魅力的な事業を行い、そこで働きたいと思ってUターン就職してもらえたらどんなに素敵でしょう。

雇用を創出して地方に貢献する社長ってほんと尊敬します。

10. 家族がいる人は子育てがしやすい

これは家族がいる人の話ですが、地方だと子育てがしやすいです。

例えば、都会だと保育園を探すのも大変ですが、地方だと入園しやすいですからね。

もし両親が近くにいるなら子供を見てもらうこともできますよね。

また、地方だと通勤時間も短いし、子供を遊ばせる自然や公園なんかも多いです。

家族は起業の不安を癒してくれる大切な存在です。そんな家族との時間を大切により充実させられるのも地方の魅力だと感じます。

地方で起業するデメリット

では地方で起業した場合、どういった欠点があるのかデメリットを見ていきましょう。

1. 田舎過ぎると不便

あまりに田舎過ぎると携帯が圏外だったり、インターネットの光回線が来ていない地域もあります。

また近くにコンビニやお店がないなど、買い物に行くにも不便な場合もあります。

地方といってもある程度、買い物や交通に不便を感じない地域で事業したほうが何かと便利ではありますね。

2. 従業員の確保が難しい

どこの地域も人手不足と言われていますが、地方だとそれが顕著です。

特にITやWebなど専門職になると、スキルを持った人も少ないので即戦力として雇いたい場合などは苦労します。

リモートワーク可能な職種なら都会の人に外注もできますが、対面型の事業だとそれは無理ですからね。

3. 市場規模が小さい

地方は都会と比べて人口も企業の数も少ないので、市場の規模はそもそも小さいです。

また、今後は地方の人口はますます減っていくでしょうから、減っていく人をターゲットにしているなら厳しくはなるでしょう。

ネットを活用してターゲットを広げるような展開をするなど市場を広げることも必要ですね。

4. 都会でうまくいってる事業が通用しないことがある

都心で流行っているお店が地方に来て、長続きせずに閉店しているケースを何度も目にしています。

都心と地方では客層が違うんですよね。

例えば、銀座でめちゃくちゃ売れているスイーツ店を田舎でオープンしてもうまくはいかないでしょう。

その地域ならではの習慣や価値観を把握しておかないと難しいケースがあります。

地方で起業するなら、まずはその地域のことを知ることから始めてみよう

地方起業のメリット、デメリットを紹介しました。

個人的にはメリットの方が多く、挑戦してみる価値は十分にあると感じます。

もし、わたしのように生まれ育った場所で起業するなら、その地域のこともわかっているでしょうし、家族や友人ら知り合いがいると思うのでサポートもしてもらえると思います。

しかし、縁もゆかりもない土地で起業するなら、まずはその地域のことを知ることから始めるのがおすすめです。

その地域によって市場や地元の人の価値観など事業に影響しますからね。

休みの日に観光に行ったり、その地域の創業相談窓口を見つけて相談相手を見つけると良いでしょう。

リモートワークできる仕事をしているなら、その仕事を続けつつ移住するのもありですね。

地方で起業するなら人とのつながりは必要不可欠です。

そしてそのつながりを良くするにはそこの人たちその地域を知ることが大切。

以上、参考になったでしょうか。

お互い地方を盛り上げられるような事業ができたらいいですね。応援しています!

それと、起業したら必須の集客についても合わせて読んでみてください。

ABOUT ME
タシテク
宮崎県で個人事業主をしているタシテクと申します。このブログでは40歳で起業し、人生をリスタートさせた経験談を発信しています。フリーランスになりたい、脱サラして独立起業を考えている人の参考になれば幸いです。 気に入ったらTwitterのフォローよろしくお願いします。
自分で稼ぐ・ひとり起業したい人を応援するnote

起業したいけど何をしていいか分からない

自由な働き方ができるフリーランスに憧れている

このようなへ経験談を書いています。

わたしは30代後半から40代に差し掛かり、これからの働き方に明るい未来を見出せずにいました。

それで転職ではなく脱サラして起業する道を選んだのですが、たくさんの疑問や悩みを相談できる人が周りにいませんでした。

もし身近に話を聞いてくれる経験者がいたらどんなに心強く、そして遠回りをせずに済んだのだろうと思います。

そこで同じような悩みを抱えている人のため、自分の経験を活かせるnoteを書きました。

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