41歳になる3か月前の40歳、会社を辞めて個人事業主になりました。
この記事を書いている時点で起業1年が過ぎようとしています。
そこでこの1年を振り返ってみて、40代で起業してよかったと思うこと、デメリットだと思ったことを書きたいと思います。
実際に脱サラ起業してみてどうなのか。
すでに起業してる人はもちろん、これからフリーランスを目指したり、会社を立ち上げる人は気になると思うのでぜひ参考にしてください。
起業してよかったこと
では起業して良かったと思うことを紹介していきます。
1. 自分で仕事をコントロールできる
起業したら自分が社長、経営者。事業を自分でコントロールできます。
いくらでサービスを売ろうが、いつ休もうが、誰と仕事をしようが自由に決めることができます。
これがサラリーマンだとそうはいきません。すでにビジネスモデルがあるので売るものは決まっているし、自分の職務の範囲もあります。
休みだって会社の就業規則に従わなくてはなりません。
この違いが起業の一番の魅力ではないでしょうか。
2. 努力次第でいくらでも収入アップを目指せる
サラリーマンだと給料は決まっていて、昇給したとしても格段にアップすることはありません。
転職してもだいたいの年収の幅ってありますから、極端に増えることはないです。
業種別の生涯賃金(生涯年収)のデータもあるように、サラリーマンの生涯の所得ってだいたい決まってるんですよね。
しかし、起業して個人事業主になると利益=給料になるので、自分の努力次第でいくらでも伸ばせます。
起業して1年目はまだまだ軌道に乗れていないので、サラリーマンの頃の給料よりも少ないこともありますが、それでも上を目指せる楽しみはあります。
3. 経営者と話す機会が多くなった
新たな人との出会いも大きな資産だと感じています。
サラリーマンをしていた頃は、各企業に訪問しても窓口の事務員さんや各部署の担当者と話すことがほとんどでしたが、いま会う人は社長など経営者ばかりです。
やはり経営されている方は事業に対する考えも姿勢も違うのでとても勉強になります。
4. お金(税金など)に関する知識が身に付いた
個人事業主になって自分で経理をしはじめました。会計ソフトを使って日々の売り上げや経費を入力したり、銀行に行ったり、確定申告をしたり。
とにかくお金に関する雑務が多いです。
サラリーマンをやっていた頃はほとんど考えなかったんですが、起業してからは税金や経費のことなどお金について知識が増えました。
というか、税金、健康保険、年金など、お金の勉強をしないと損をすることが多いので、自然と本業以外の知識が身に付きます。
ほんと自分の成長を実感できますね。
5. 提案力が身に付いた
わたしはIT/Webの専門家なので、お客様の業務効率化や売上アップにつながることを提案することが多いです。
提案して仕事の受注をもらうためには、相手の困りごとを見極めて、求める成果を与えなければなりません。
そのためには、相手の事業や業務内容を知ること、解決策の選択肢を多く持つことが重要だと感じています。
いろいろなところにアンテナを張り、相手のことを考えて提案することで提案力が身に付きます。
6. 無駄な移動時間がなくなった
わたしの仕事はリモートワークできるので、パソコンとインターネット環境さえあればどこでも働けます。
いまは自宅が仕事のため通勤の移動時間も不要です。
以前は会社への通勤時間に片道15分、往復30分かかっていたのがゼロ。
毎日30分、週5日で150分、1か月(22日出勤)で660分…
月に11時間も移動時間がなくり、他のことに時間を使えます。
また、車移動だったのでその分のガソリン代も不要になりました。
7. ストレスが格段に減った
サラリーマン時代にストレスMAXだったわけじゃありませんが、どうしても職場の人間関係や取引先、仕事内容などでストレスは抱えるもんです。
それが格段に減りました。
やはり自分で事業をコントロールできるので、やる仕事、働く相手、労働時間など好きなようにできるからだと思います。
もちろん売り上げに関する不安や悩みもありますが、それを入れても起業後のほうがストレスは少ないですね。
8. 生きてる感じがする
起業して自分でサービスを作って、それを売ったお金で生活するって生きてるって感じがとてもするんですよね。
大昔の人のことをよく思い浮かべるんですが、ずっと昔って木の実と魚を交換したり、狩ってきた動物と果物を交換したり、事業の根本となる価値の交換をしていていたわけです。
物々交換するものが変わっただけで昔とやっていることは同じ。
自分が生きるために、相手が喜ぶ物を提供するって楽しいです。本能ですかね。
このような毎日を送っているので時間が経つのが早く、とても充実感を得られます。
サラリーマンやってた時は早く定時にならないかなーなんて考えてましたけど、いまはそれが全くないですね。
9. 家族と関わる時間が増えた
会社を辞めてから格段に家族と関わる時間が増えました。
子供が学校に行くときは「いってらっしゃい」、帰ってきたときは「おかえり」と言ってあげられるし。
夕方に一緒に買い物に行ったり、習い事や部活の送迎も行ってあげられるようになりました。
10. 些細なことでも幸せと感じるようになった
普段なかなか自分って幸せだなって思うことないじゃないですか。
でも起業してからは「些細なことでも幸せ」と感じるようになりました。
例えば、
- お昼の好きな時間帯に犬の散歩をしているとき
- 子供が学校から帰ってきたときに「おかえり」と言ってあげられたとき
- お客さんから感謝されたとき
ほんと些細なことなんですけどね。
好きなように時間が使えること、お客さんに感謝されるのも、●●会社の●●ではなく、直でわたしに言ってくれている言葉ですからうれしいです。
起業して感じたデメリット
起業してよかったことを紹介しましたが、もちろん悪いことだってあります。
デメリットだと感じていることもあわせて紹介します。
1. 仕事とプライベートの区別が難しい
家と仕事場が同じなのはメリットであり、デメリットでもあります。
仕事の生産性を落とすテレビなどの誘惑がたくさんあり、ついダラダラしてしまいがいちになります。
また夏休みなど子供が一日中家にいる場合は、うるさかったり食事の準備などで集中できません。
子供と過ごせる時間が長いのはメリットですが、仕事が捗らないのはデメリットですね。
いまはメリハリをつけるため、朝起きたら必ず仕事着に着替えて、仕事モードに切り替えるなど工夫しています。
ここは自分でしっかり意識ないといけません。また自宅で集中して仕事ができない場合は、事務所を借りるなども検討しようと思います。
2. 段取りよく仕事をしないと回らない
個人事業主になると本業以外にも会計などの雑務もすべて自分でやらなければなりません。
これまでは経理は事務員、見積提出は営業みたいに役割分担があったんですけど、いまはすべて自分です。
効率よく仕事をしないと回りません。どうしても忙しい、本業に集中したい場合は外注も検討すべきですね。
3. 常に売り上げのことを考えなければならない
まぁこれは当然ですね。個人事業主の利益=給料ですから、常に売り上げは意識しなければなりません。
起業の最大のリスクは売り上げの確保です。事業を継続していくためには、安定した収益を確保しなければなりませんからね。
常に集客、売り上げ… を意識する必要はありますが、少しでも不安を軽減できるよう、自分のサービスをブラッシュアップしていきたいと思います。.
4. 頼る人が身近にいない
よく社長や経営者は孤独と言いますが、個人事業主として一人でやっていてたまにそう感じます。
会社員のときは、仕事で悩んだら同僚や先輩、上司にすぐ相談できたんですが、一人だとそれができません。
また経営に関しては、経験者に相談しないとアドバイスはもらえないので、信頼できる人がいないと話せないんですよね。
仕事の相談ができる同業者や経営の相談ができる人は見つけておかないと一人で行き詰ると感じています。
5. 設備にお金がかかる
サラリーマンだと職場(家賃)、営業車、パソコン、名刺など会社が用意してくれますよね。
それが個人事業主になったら事業に必要な物はすべて自分で揃えなければなりません。
飲食店など設備にお金がかかるような事業だと、相当な投資額になるでしょう。
ちなみに、わたしが開業時にかかった費用はこちらの記事に書いています。
まとめ
サラリーマンを辞めて独立起業し、個人事業主になってから感じたメリットとデメリットを紹介しました。
思い返しても圧倒的によかったと思うことのほうが多いです。
それはやはり自分の人生を自分でコントロールできるからだと思います。
会社に勤めていたら少ながらず制限はありますからね。
もちろん、その分の責任は伴いますが、自分の人生楽しく生きたほうが面白いです。
もし起業しようか迷っている人、悩んでいる人はチャレンジする価値は十分にあると思います。
こちらで起業の不安や悩み、疑問について記事を書いているのであわせて読んでみてください。
起業したいけど何をしていいか分からない
自由な働き方ができるフリーランスに憧れている
このようなへ経験談を書いています。
わたしは30代後半から40代に差し掛かり、これからの働き方に明るい未来を見出せずにいました。
それで転職ではなく脱サラして起業する道を選んだのですが、たくさんの疑問や悩みを相談できる人が周りにいませんでした。
もし身近に話を聞いてくれる経験者がいたらどんなに心強く、そして遠回りをせずに済んだのだろうと思います。
そこで同じような悩みを抱えている人のため、自分の経験を活かせるnoteを書きました。