需要は年々下降傾向、今後も成長が見込めない業界で起業を考えているって人へ。
商売って需要と供給で成り立っているので、需要が減れば供給側の収益も減っていきますし、そこで生き残っていくのは大変です。
では、斜陽産業(需要が減少し続けている産業)で起業するのは無謀なのでしょうか?
ここでは斜陽産業で起業するメリットやデメリットなど、わたしなりの考えを書いてみたいと思います。
需要が減り続けている斜陽産業とは?
ネットで斜陽産業と調べてみたら以下のような業界が出てきました。
- 印刷業界
- 広告業界
- 新聞業界
- 出版業界
- 農業
- 水産業・漁業
- アパレル業界
- ブライダル・ウェディング業界
- パチンコ・パチスロ業界
- 造船業界
- 銀行業界
- 保険・金融業界
- 電機メーカー
- カメラメーカー
- 家電量販店
- リユース業界(リサイクル・中古)
- スキー・スノボー
個人的には「そうなの?」って思う業界もありますが、紙の出力が減っている印刷業界やここに娯楽を求める人が少なくなったパチンコなどは確かにそうですね。
わたしもサラリーマン時代に、印刷関係の仕事をしていたことがありますが、紙出力の低下で年々売り上げは減っており、需要が減ると厳しいことは身をもって実感しています。
需要が伸びている成長産業は何もしなくても売れる
斜陽産業とは逆の成長産業だと、営業しなくても売れます。
例えば、コロナウイルスで需要が増えた
- マスク
- 空気清浄機
- 検温カメラ
- Web会議システム
- Webカメラ
など、こちらから売りにいかなくてもお客さんの方から問い合わせがあり売れていきます。
やはり需要が多ければそれだけ儲かるのは確かなので、これから起業するなら斜陽産業よりも成長産業のほうが稼ぎやすいのは間違いありません。
ただしライバルも多くなる
ただ起業する人にとっては良いことばかりではなく、需要が多いということはそれだけ供給者も多くなります。
つまりライバルも多くなるってこと。
ライバルが増えれば価格競争も始まりますから、利益率もだんだんと落ちてくるでしょう。
将来的には見極めも重要
また、その業界がどれだけ成長産業にあり、斜陽産業になるのか見極めは必要ですね。
今は良くてもそれがずっと続くとは限りません。
起業してずっとそのまま同じ事業を続けられれば楽ですが、時代や環境の変化に応じて変わっていく必要はあると思います。
例えば、斜陽産業と言われるパチンコ店。以前は繁盛していて店舗数も多くありましたが、現在ではだんだんと数が減りつつあります。
わたしの住む地域でも閉店したところがあり、そこは現在は介護業界、太陽光といった成長産業にシフトされています。
このように時代の変化に合わせて変化していくことが大事ですね。
斜陽産業で起業するのは無謀なのか?
当然ながら需要の多い成長産業で起業したほうが儲かりやすいですが、自分がやりたいこと、できることが斜陽産業である場合、起業するのは無謀なのでしょうか?
個人的には無理ではないと思います。その理由は2つ。
- いくら斜陽産業であっても完全になくなることはない
- ライバルが減る
いくら斜陽産業であっても完全になくなることはない
例えば、印刷業界。
確かに紙出力の需要は減っていますが、紙を必要とする方もいます。
オフィスでコピーする人は減っても、自社商品をオシャレにパッケージしたい人はいるとか。
他にも、印鑑が電子印鑑になっても、ハンコが必要な仕事はなくならないとか。
完全にゼロになることはないでしょう。
ライバルが減る
一般的に斜陽産業から撤退する企業のほうが多いのでライバルは減ります。
大きな企業だと社員の人件費や維持管理費など割に合わないと続けれれませんからね。
新規参入が少ない、ライバルも減っていくのであれば、戦いやすくなるのではないでしょうか。
斜陽産業で生き残っていくには?
では斜陽産業で生き残っていくためにはどうすればいいのか?
需要はゼロではなくライバルも少ないのであれば、ブルーオーシャンに化ける可能性だってあるわけです。
- 少ない需要を確実に取って生き残っていく
- 新たな価値を付加して需要を増やす
など、やり方はいくつもあるはず。
誰も住まないような田舎のボロ家だって、スローライフを楽しみながらリモートワークした人には魅力的で価値があるみたいに、自分の工夫次第ではどうにでもできると思います。
まとめ
斜陽産業よりも成長産業のほうが稼ぎやすく、起業してもうまくいきやすいと思います。
しかし、必ずしも斜陽産業で起業するのがダメというわけではなく、自分の工夫次第では十分に食べていけるし、新たな価値を想像すればブルーオーシャンに化ける可能性だってあるわけです。
どの業界でも言えますが、起業して一つの事をずっとやっていればOKなんてものはなく、時代とともに一緒に変化していく必要があると思います。
なので、まずはこれから起業する業界の需要と先の未来のことを考えてみる。
成長産業なら最初は何もしなくても売れるかもしれませんが、それで生き残っていくには変化が必要な時期も来ると思いますし、斜陽産業なら少ない需要を確実に取る、付加価値を付けて需要を増やしていくと良いと思います。
いずれにせよ、時代に合わせて変化し、価値を提供し続けられるようなビジネスをやっていきましょう。
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