- このままサラリーマンで終わるのは嫌だ
- 事業がうまくいく自信があるから独立したい
- 友人から一緒に起業しようと誘われている
など、起業をしたいけど妻や家族に反対されている人へ。
その気持ちわかります。わたしも40歳で起業する前、妻に猛反対されたので。
でも無事に起業できたので、その経験をもとに奥さんに起業を理解してもらい、快く事業を開始するための方法を紹介します。
あなたの起業計画が一歩前進するきっかけになれば幸いです。
嫁さんが起業に反対するのは当たり前
まず奥さんが起業に反対するのは当たり前のことだと思ったほうがいいです。
「あなたの好きにやって」とすんなり言ってくれる奥さんなんていないでしょう。
子育てをして家計をやりくりする奥さんは現実主義なので、
- 子供も小さいのにもしうまくいかなかったらどうするの?
- わざわざ危険な橋を渡らず安定したサラリーマンでいてほしい
- いまの生活を崩してまでやることじゃない
- このまま頑張れば管理職にもなるし、そのままでいて欲しい
など、将来にリスクがあることや、もしものことを真っ先に考えて反対します。
また奥さんの両親が事業をしていたり、元経営者でその苦労を知って反対しているケースもあるかもしれません。
いずれにせよ、反対する理由は収入に対する不安があるからです。
そこの不安を解消してあげないと、いつまで経っても奥さんから反対される「嫁ブロック」は解除できないでしょう。
わたしも妻に反対されて起業までに3年かかりました
ちなみにですが、わたしも妻に反対され起業までに3年かかりました。
- 年齢が40歳だったので、これからの子どもの教育資金の不安
- もし事業がうまくいかなかったときの再就職先があるのか
- 収入がないときに貯金が減ることへの不安
- 何のために起業するの? 自分自身の夢を叶えるため? 家族を幸せにするため?
こういったことを言われました。
起業なんて家族のことを考えていない自己中。リスクを冒してまで起業する必要があるのか。現状維持で波風立てずに生活したいと。
家計のやりくりをして、子供のことを心配する親として、簡単には賛成してくれません。
やはり自身の経験から妻を納得させるには、それなりの根拠や覚悟、本気度が必要だと思います。
起業に反対する妻を納得させる方法
では反対する奥さんをどのようにすれば納得させられるのか?
わたしが実践した方法を紹介します。
諦めずに熱意を伝える
まずは起業に対する熱意を伝えること。1回や2回話すくらいではダメです。毎日、その熱意を伝えましょう。
わたしも「もう、その話はやめて」と何度も言われましたが、しつこく言い続けました。
そこで折れるようならそれまでの夢だと相手も思ってしまうので、諦めずに誠心誠意つたえましょう。
分かりやすい言葉で伝える
起業と聞いただけでも拒否反応を起こす人もいます。
まずは自分がどのような事業をするのか、専門用語などは使わず相手が理解できるように丁寧に伝えましょう。
自分は当たり前にしている仕事でも、相手にとっては未経験の世界であると思って説明したほうがいいです。
不安が現実になった場合の回避方法を説明する
奥さんが起業に反対する一番の理由はお金の不安です。
独立起業したらサラリーマンのように毎月給料が振り込まれるわけではなく、自分で売り上げを作っていかなければなりませんからね。
収入は間違いなく不安定になります。
そこをどう説明し納得させるかです。
わたしの場合、顧客がいるわけでもなく、起業してからの収入の見込みがなく始めたので、不安が現実になる可能性は十分にありました。
だから、
- いまある貯金には決して手を付けないと約束する
- 無収入でも1年間は生活できるくらいの資金をためておく
- 赤字が続くようなら事業を辞めてサラリーマンに戻る
- アルバイトをしてでも家族に迷惑をかけない
と約束しました。
もし起業がうまくかなかったらどうするか。
そこをしっかりと説明し、理解してもらわないと許可を得ることは難しいでしょう。
数字で根拠を見せる
すでに副業として売り上げがあるのなら、通帳なり売上表なりを見せることです。
実際に数字を見せることで説得力が増します。
わたしは起業前にブログでの副収入があったので、それを見せました。
現状これだけの収入はあるから大丈夫と思ってもらえれば、賛成してもらいやすいと思います。
サラリーマンで居続けるリスクも理解してもらう
それともう一つ。わたしが起業に反対する妻に説明したのが、サラリーマンで居続けることのリスクです。
わたしが勤めていた会社は減給があったり、若い社員が続かないなど将来性に不安がありました。
また今の時代、終身雇用は崩壊し、大手であってもリストラや倒産などのリスクはあります。
会社に頼って生きていくのか、自分で道を切り開いていくのか。起業したことない人にとっては、前者のほうが安心だと思うはずです。
しかし、サラリーマンだから定年まで安泰という時代ではないということも、しっかり説明して理解してもらったほうがいいです。
以上、わたしが起業に賛成してもらうために妻にやってきたことです。
なかでも、「無収入でも1年間は生活できるくらいの資金をためておく」という約束で貯金に3年かかったので、ほんとようやくという感じでした。
でもそこまでしたからこそ、妻もわたしが起業に対して本気だと認めてくれたんだと思います。
わたしの両親、義理の両親に関しては、「夫婦で話し合ったなら協力してやりなさい」と言われただけで反対はされませんでした。
どうしても奥さんから起業の許可が出ない場合の対処法
話し合っても無理、とにかく反対されてどうしようもない。かといって勝手に始められないと手詰まりになってしますよね。
そんな場合の対処法です。
副業として始める
会社員を続けながら副業として始めてみてはどうでしょうか。
もちろん、飲食店など本業とかけ持ちしながらが難しい仕事もあると思います。
しかし、サラリーマンをやりつつ、現状の生活を維持できれば許可も得やすいのではないでしょうか。
給料は入るので、収入がなくなるリスクは減らせますよね。
ただ仕事を掛け持ちすることは、睡眠時間が削られ、体力的にもきついのは間違いありません。
しかし、何もしなかれば時間が過ぎていくだけ。やる価値はあります。
副業として始め、サラリーマンの給料がなくてもやっていけるようになれば、奥さんもわかってくれるんじゃないんでしょうか。
期限付きで起業させてもらう
期限を設けて、それまでに成果が出なければ諦めるというのも一つの方法です。
例えば、1年間やって結果が出なければ諦めるのでやらせてくれと。
その場合、期限内に成果が出なかったら、その後どうするかまで話しておく必要があります。
再就職はどうするのか、資金はどうするのかなど。
嫁に反対されて諦めるくらいなら起業なんてしないほうがいい
上記のことをやっても、聞く耳を持ってくれなかったり、反対され続けることもあるでしょう。
でもそれはあなたが嫌いだから言っているのではなく、家族のことを心配しているからです。
だから、あなたも奥さんを安心させられるように努力するしかない。
そこで起業を諦めるのなら、それだけの夢だったってこと。
本当に起業したいのなら、反対されようが粘り強く説得しましょう。
わたしも3年かかりました。ぜひあなたも諦めずに交渉し続けてください。
勝手に退職、起業はおすすめしない
どうしても納得してくれないからと言って、奥さんに内緒で会社を辞めたり、起業するのはおすすめしません。
個人事業主(フリーランス)や法人化を黙ってやってしまったことで、離婚の危機に陥るケースも多いようなので。
まぁ当然ですよね。家族の生活に直結することなので、それを自己判断で勝手にやってしまうと、奥さんも離婚という選択肢を取らざるをえないでしょう。
家庭や夫婦関係を壊してまで起業する価値があるのか、何のために起業するのか今一度考え直してみてください。
起業の夢を諦めきれないなら何としても妻を納得させよう
わたしが起業して感じるのは、妻の存在はとても大きいということ。
事業を始めてうまくいくことばかりじゃなく、仕事が取れない、売上がないと落ち込む日もあります。
そんなときに身近に支えてくれる妻の存在は大きいです。
結婚して夫婦である以上、自分だけの人生ではありません。やはり支えてくれる人のことまで考えて行動をしたほうがいいです。
そのために自分は何をするべきなのか。家族を路頭に迷わせないためにできることをしっかりやって、それを伝えることができれば奥さんも賛成してくれるんじゃないでしょうか。
あなたが一歩踏み出せずにモヤモヤしている気持ちは分かります。
でもそれ以上に心配してくれている人がいること忘れないように!
あなたが快く起業できることを願っております。
起業の悩みや働き方のモヤモヤを解消する個別相談もやっています。詳細はこちら
起業したいけど何をしていいか分からない
自由な働き方ができるフリーランスに憧れている
このようなへ経験談を書いています。
わたしは30代後半から40代に差し掛かり、これからの働き方に明るい未来を見出せずにいました。
それで転職ではなく脱サラして起業する道を選んだのですが、たくさんの疑問や悩みを相談できる人が周りにいませんでした。
もし身近に話を聞いてくれる経験者がいたらどんなに心強く、そして遠回りをせずに済んだのだろうと思います。
そこで同じような悩みを抱えている人のため、自分の経験を活かせるnoteを書きました。